mixpanelの導入はどうやる?SDK・DWH・CDPを使ったトラッキング方法を解説!
ミックスパネラーの國崎です。
今回はmixpanelを導入するにあたり必須であるトラッキング(データの計測)の開発について解説します。
SDKを使ったトラッキング
まず紹介するのはSDKを使ったトラッキングについてです。
基本的にmixpanelを導入する際はこのSDKを活用するケースが一番多いです。
クライアントサイドとサーバーサイド
mixpanelのSDKにはクライアントサイドに組み込む方法とサーバーサイドに組み込む方法の2パターンがあります。
図で表すとこんな感じ。
クライアントサイドとサーバーサイドはそれぞれに長所と短所がありますので、以下にその内容をまとめます。
クライアントサイド | サーバーサイド | |
---|---|---|
長所 | ・ユーザーの行動と状態を追跡しやすい ・匿名ユーザーの追跡が簡単 |
・広告ブロッカーの影響を受けにくい ・デバイス毎に導入する必要がない |
短所 | ・広告ブロッカーの影響を受けやすい ・デバイス毎に導入する手間がかかる ・古いバージョンのアプリのコードを維持できない |
・サーバーに送信されないイベントを取得することができない ・匿名ユーザーを追跡するにはカスタムコードが必要 |
どちらのSDKも一長一短なところがありますが、mixpanelの公式ドキュメントではサーバーサイドが推奨されています。
理由としてはサーバーサイドが広告ブロッカーの影響を受けにくいのと、古いバージョンのアプリのコードフォローなどが必要ないためです。
ただ、広告ブロッカーの影響についてはプロキシを介せばクライアントサイドでも、影響力を少なくすることができる可能性があります。
以下ドキュメントのTracking Via Proxyをチェック。
SDKの開発に必要な技術
クライアントサイドのSDKを組み込むにはフロントエンドエンジニア、サーバーサイドのSDKを組み込むにはサーバーサイドエンジニアのスキルが必要になります。
またSDKが使用可能な言語は以下になりますので、いずれかの言語を扱える必要もあります。
クライアントサイド | サーバーサイド | |
---|---|---|
使用言語 | ・Javascript ・React Native ・Android ・Objective C ・Swift ・Flutter ・Unity |
・Python ・Node.js ・PHP ・Go ・Java ・Ruby |
上記以外のやり方でGTMを使ったSDKの組み込み方法もあります。
こちらの詳しいやり方については以下の記事で紹介してます。
Googleタグ マネージャーを使ってMixpanelを初期導入してみる
データウェアハウス(DWH)を使ったトラッキング
次に紹介するのはデータウェアハウスを使ったトラッキングです。
ユースケースとしては、SDKの開発が難しいプラットフォームを使っているプロダクトだったり、データウェアハウスにしかないデータをmixpanelにトラッキングしたいなどの場合に活用されます。
mixpanelに連携できるデータウェアハウス
2023年11月時点で以下のデータウェアハウスがmixpanelと直接連携できることが確認できています。
- BigQuery
- Snowflake
- Redshift
- Databricks
注意点として連携する際は、以下2点を認識しておく必要があります。
- 連携用のテーブルをデータウェアハウス側に用意しないといけない
- 取り込む頻度はリアルタイムではない
ちなみにこの直接連携できる機能はWarehouse Eventsというもので、現時点では無料で活用できる機能になります。
mixpanelにデータウェアハウスを直接つなぐWarehouse Events機能の紹介
リバースETLを使って連携するやり方
データウェアハウスを使ったトラッキングについては他にもHightouchなどのリバースETLツールを活用したやり方があります。
こちらはリバースETLの料金が発生しますが、取り込む頻度についてはWarehouse Eventsよりも選択できるパターンが増えます。
実際にHightouchを使ってSnowflakeのデータをmixpanelに連携した検証記事もありますので、気になる方はこちらもご覧ください。
HightouchでDestinationにMixpanelを指定しイベントデータを同期してみた
CDPを使ったトラッキング
最後に紹介するのはCDPを使ったトラッキングです。
2023年11月時点でmixpanelに直接連携できるCDPはSegmentとRudderstackになります。
各CDPとの連携については以下で詳細を案内してます。
上記以外のCDPについてはAPIを使って連携するやり方になってきます。
このあたりは各製品によって仕様が変わってきますのでCDPからのトラッキングを考えている方は、お使いのCDPのサポートに確認してみるのが良いかと思います。
以上がmixpanelの導入にあたって行う各トラッキングについての解説になります。
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